ディズニーワールドにおける差別的表現
ディズニーワールドだけでなくて、ディズニーそのものの問題でもあるんだが、たとえば美女と野獣。なぜ男は力強く、女は美しく描かれているのか。これは黙示的な性差別表現である。また、なぜ王様やお姫様でなければならず、粉挽き男とか機織り娘ではいけないのか。これは黙示的な身分差別的表現である。そもそもなんでライオンは人間になりたがるのか。ライオンは百獣の王であり、英語も喋れるならそれでいいではないか。ここには人類中心主義ないし人類至上主義がある。
いやいや、これらは大人に見せるのは構わない。ディズニーのいけないところは、それを幼児に刷り込んでしまうところだ。子供時代の刷り込みほど怖いものはない。たとえば悪はやっつけねばならない、という素朴な考えが吹き込まれると、アメリカ兵となって「敵地」に赴き、「敵」をどんどん殺してしまうようになる。そうしたことについて責任感を感じることができないほどにディズニーは無知であったのだろう。まあ素朴な反共産主義者で熱烈なる愛国者でもあったようだから、ありうることだと思う。
ついでに書いておくと、Animal Kingdomでの鳥の館というのだろうか、そこでの劇にでてくる子供、なぜかダウン症に似たかおつきで、しかも中国人っぽい顔をして、さらにデブときている。これなんか学校でいじめの対象になりやすい外形ではないだろうか。幸い、不幸な役柄ではないからいいようなものの、こういう子供をデザインしたディズニー関係者の意図がわからない。
その一方、電動車いすを提供したり、薄気味悪くもある笑顔で客に接したり、マニュアル的な形でのサービスは行き届いている。しかし、マニュアルに欠落した部分、たとえば掲示物に弱視対応や色盲対応ができていない。こうしたところもディズニー体験で気にいらなかったところだ。
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